公立大学は、1948年に大阪医科大学(現大阪医科薬科大学) が、
初の府立大学として開学して以降、1990年以降に一気に増加、
2006年には国立大学の数を超えました。
特に2009年以降は、地方私立大学の「公立化」が急増。
志願者増につなげたい大学と、学費を抑えられる学生側の
双方にメリットがあり、今後もその数は増えていきそうです。
もちろん、経済的に負担の少ない大学が増えることは大賛成ですが、
一方で、公立化したからといって、
一気に優秀な学生が増えるわけでも、
就職率が跳ね上がるわけでもありません。
そこには、大学の環境整備と教育内容の充実が不可欠です。
「公立化」が大学本位の策ではなく、
より多くの学生に、高等教育の価値を提供し、
より多くの学生の「自己実現」につなげるための
「革新」であることを願います。

※写真は2022年4月に公立化した旭川公立大学