入試での得点が受験生本人に開示される「得点開示」があたり前の時代です。
和歌山の高校入試、県立中学入試でも得点開示されます。
受験生の多くが、入試での得点を受験した学校にもらいに行きます。
塾は、そのデータをもとに、合否ラインや入試問題の難易度など、様々なことを分析的にみるのですが、
おそらく、今年の「桐蔭中学」の得点(採点)には多くの塾が首をかしげているのではないでしょうか。
「作文の得点」が常識的には考えにくいものだからです。
GESだけでも、50点満点続出です。
そして、49点が続出です。
おそらく、
他の塾でもそうなのではないでしょうか。
生徒たちの頑張りはもちろんありますし、満点をとる生徒はGESに毎年のようにいますが、
これほどのことは、これまでにありません。
今年だけです。
今年の桐蔭中学だけです。
向陽中学では
このようなことにはなっていません。
算数や理科といった教科のテストであれば、満点やほぼ満点が続出することもあり得るでしょうが、
今年の桐蔭中学の「入試作文の得点(採点)」には、首をかしげるほかありません。
桐蔭中学の作文の採点方針、採点基準、観点はどうなっているのか、
桐蔭中学が入試での作文を合否判定においてどのように扱っているのか、
不可解です。
桐蔭中学の作文の採点がこれまでとは大きく違っているのは明らかです。
選抜試験である入試の合否判定において、作文に対する考え方そのものが変わったのではないかとさえ考えてしまいます。
採点方針、採点基準、観点などがまったく公表されませんから、理解のしようがありません。
和歌山の県立中学の入試は、公表されていないことが多々あります。
適性検査は、100点満点であることしかわかりません。それぞれの問題ごとの配点は公表されていません。
高校入試では具体的なことが公表されている調査書(内申書)ですが、県立中学入試では具体的な説明はありません。
毎年のように追加合格を出しますが、そうした人数も含めた、入試状況の最終結果が公表されることもありません。
和歌山の県立中学入試は、
もっと公表すべきことを公表し、
説明すべきことを説明すべきです。
和歌山の県立中高一貫校には、子どもたちのために、これからも素晴らしい学校であり続けてほしいと願っています。
そのうえでの私見です。
和歌山の県立中学の入試は、今年でもう20年になります。少なくとも、高校入試と同じレベルの情報公開(公表・説明)はすべきではないでしょうか。
文責 GES代表 山下幸男